噛み合わせの乱れは歯科矯正で改善しよう！メリットやリスクを解説

歯並びに問題はないように見えても、噛み合わせが乱れているケースは少なくありません。

悪い噛み合わせのまま放置していると、お口のなかだけでなく全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、悪い噛み合わせを歯科矯正で改善するメリット、放置するリスクを解説します。噛み合わせの乱れで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

このような噛み合わせは歯科矯正が必要です

悪い噛み合わせには、次のようなものがあります。自分の噛み合わせに当てはまるものがあるか、確認してみましょう。

噛み合わせは気になる一部分のみを改善する部分矯正では改善できず、全体矯正で奥歯から改善する必要があります。

部分矯正で無理に治療すると、噛み合わせの悪化につながることも。お口のバランスが悪くならないよう、自分に合った方法できちんと治療を受けることが大切です。

歯科矯正の理想的な噛み合わせの条件に含まれるポイントは、次のようなものがあげられます。

歯茎の状態やあごの骨格によっても口元の印象が変わるため、人によって歯並びや噛み合わせのゴールは異なるでしょう。

自分にとって「もっとも気になる部分はどこなのか」「どのような噛み合わせを目指したいのか」を明確にして、希望を歯科医師に伝えておくことが大切です。

また、審美的な改善を追求しすぎて、お口本来の機能を損ねる無理な治療は受けないようにしましょう。

歯科矯正で噛み合わせを改善すると、見た目がよくなるだけでなく、機能面でさまざまなメリットが得られます。

悪い噛み合わせは、顔つきが左右で異なったり、歪んだりすることがあります。歯科矯正で口腔内の環境が整うと、噛み合わせが原因の歪みが改善されます。

歯並びや噛み合わせがきれいに整うと見た目を気にすることがなくなり、人と笑顔で接することができるようになります。そのため、良好な人間関係を築くきっかけになることもあるでしょう。

噛み合わせが改善すると食べ物をしっかり噛めるようになり、咀嚼力アップにつながります。よく噛んで食べることは消化をスムーズにし、胃腸への負担が少なくなります。

また、よく噛んで食べると満腹感を得やすくなるため、食べすぎ防止にもつながるでしょう。

噛み合わせが整うと、口周りやあごの筋肉をバランスよく使えるようになります。一部の筋肉や片側のあごに過度な負担がかかることがなくなることで、顎関節症の予防につながります。

また、噛み合わせの改善は虫歯や歯周病の予防にも高い効果を発揮します。さらに、噛み合わせの悪さが原因の肩こりや頭痛の改善も期待できるでしょう。

悪い噛み合わせは見た目に大きく影響しないこともあり、治療の必要性を感じないケースもあるでしょう。

しかし、そのまま治療せず放置していると、次のようなリスクが伴います。

噛み合わせに関係ないと感じるようなことが、実は悪い噛み合わせがトラブルの原因であることも珍しくありません。

噛み合わせを治療する歯科矯正の種類には、固定式のワイヤー矯正や、取り外し式のマウスピース矯正があります。

それぞれの特徴は、次のとおりです。

ワイヤー矯正	マウスピース矯正
・ほとんどの症例に対応している・継続的に矯正力がかかりやすい・種類によって装置が目立ちやすい	・装置が透明で目立たない・いつでも自分で取り外しできる・適応している症例に限りがある

どちらの方法も噛み合わせの治療に有効ですが、噛み合わせの状態によって適している方法が異なります。

ライフスタイルや症状を考慮し、歯科医師とよく相談しながら自分にぴったりな方法を決めてくださいね。