ホワイトニングをやってみようと決めたものの、方法がいくつもあって決め手がない。そんなところで止まっている方は少なくありません。
よく見かけるのは「早く白くしたいならオフィス、自然な白さならホーム」という整理です。ただ、これだけでは選べません。どれくらい急いでいるのか、どれくらい通えるのか、どこまで白くしたいのかが自分の中で決まっていないと、当てはめようがないからです。ここでは、選ぶ前に確認することと、条件を確定させる5つの質問を順に見ていきます。
選べる方法は4種類
まず選択肢の全体像です。ホワイトニングは大きく4つに分かれます。
| 方法 | 行う場所 | 使う薬剤 | 変化の速さ | 持続の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| オフィス | 歯科医院 | 高濃度の過酸化水素 | 1回あたりの変化が大きい | 数ヶ月〜半年程度 |
| ホーム | 自宅 | 過酸化尿素(10%程度) | ゆるやかに進む | 半年〜1年程度 |
| デュアル | 医院+自宅 | 上記の併用 | 速さと持続の両立をねらう | ホームに準じる |
| セルフ | 医療機関以外 | 漂白作用のある薬剤は使えない | 表面の汚れ落としが中心 | ― |
ここで押さえておきたいのは、セルフだけ性質が違うという点です。医療機関以外では漂白作用のある過酸化物を扱えないため、落とせるのは表面の着色汚れまでです。歯そのものの色を明るくする方法とは目的が異なるので、同じ土俵で比べるものではありません。
オフィスとホームの詳しい進め方は、オフィスホワイトニングとは?とホームホワイトニングとは?でそれぞれ整理しています。
先に確認すること ― 選べる範囲が絞られる場合がある
方法を選ぶ前に、そもそも選択肢が限られるケースがないかを確認します。ここを飛ばすと、選んだあとで前提が変わってしまいます。
受けられない条件に該当する場合は、方法の選択以前の問題です。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方は対象外です。未治療のむし歯や重度の歯周病がある場合も、治療を済ませてから検討します。
前歯に詰め物や被せ物が入っている場合も、計画が変わります。薬剤で色が変わるのは天然の歯だけなので、周囲が明るくなるほど人工物との差が目立ちます。人工物の色を合わせるには作り替えが必要になるため、どこまでを対象にするかを先に決めておきます。
反応しにくい歯質もあります。テトラサイクリンという抗菌薬の影響による変色、加齢で象牙質の色が濃くなった黄ばみ、神経を失った歯の変色は、期待どおりに明るくならないことがあります。この場合は方法を変えるより、別の選択肢を検討します。
これらはいずれも、口の中を診てもらわないと分かりません。選び方を考える前に確認しておく項目です。
5つの質問で条件を確定させる
ここからが選択です。次の5つに答えていくと、自分の条件が形になります。
質問1 ― 期限はあるか
いつまでに白くしたいかが決まっているかどうかで、選べる範囲が変わります。
式や撮影など動かせない予定がある場合は、そこから逆算します。医院での施術は1回あたりの変化が大きいため、限られた期間で結果を出したい場合に向きます。自宅で行う方法は変化がゆるやかで、白さを実感するまでに2週間程度かかります。
期限がない場合は、この質問は選択に影響しません。次の質問に進みます。
質問2 ― どれくらい通えるか
医院で行う方法は、目標に届くまで複数回通うことが前提です。施術は間隔をあけて進めるため、数週間から1ヶ月半程度にわたって予定を確保しておきます。
予定が直前に変わりやすい方や、決まった曜日に通うのが難しい方は、ここが現実的な制約として効いてきます。自宅で行う方法なら、装着する時間帯を自分で選べます。診察をオンラインで受けられる形であれば、通院そのものを減らせる場合もあります。
質問3 ― どこまで白くしたいか
目標が決まっていないと、必要な期間も回数も決まりません。写真で自然に見える程度でよいのか、はっきりと白くしたいのかで、かかる時間が変わります。
自分の希望を言葉で表しにくい場合は、シェードガイドと呼ばれる色見本を使います。現在の色と目標の色を数字で確認できるので、医院とのやりとりもしやすくなります。
質問4 ― しみやすさはあるか
冷たいものが響きやすい方は、この点を条件に入れます。高い濃度の薬剤を短時間で作用させる方法のほうが、しみる感覚が出やすい傾向にあります。
ただし、しみやすいから医院での施術ができないというわけではありません。薬剤の種類や作用時間の調整、知覚過敏を抑える薬剤の併用といった対応があります。方法を除外するより、進め方を相談する項目と捉えるほうが実態に合っています。
質問5 ― 予算をどう持ちたいか
費用の形は方法によって違います。医院での施術は1回ごとの支払いが基本で、自宅で行う方法は道具をそろえてから継続費用が続く形です。
まとまった額を一度に払うほうが管理しやすいのか、月ごとに分けたいのか。どちらが自分の家計に合うかで、選び方が変わります。
条件が組み合わさるとどう決まるか
5つの答えは、いつもきれいにそろうわけではありません。衝突したときの考え方を整理しておきます。
急いでいるのに通えない場合、この2つは正面からぶつかります。この場合は期限そのものを見直せるかをまず考えます。動かせない予定なら、限られた回数で届く範囲を確認し、目標のほうを調整します。予定に幅があるなら、通える形に合わせて期間を延ばすほうが無理がありません。
目標が高く期限も短い場合は、医院での施術と自宅でのケアを組み合わせる方法が候補に挙がります。ただし費用は上がるので、質問5の答えと照らして判断します。
しみやすさが気になる場合は、方法を絞り込むより進め方の調整で対応することが多くなります。この条件で選択肢を狭めすぎないほうが、ほかの条件に合った選び方ができます。
迷ったときに優先したいのは、続けられるかどうかです。どれだけ理屈に合う方法でも、通えなかったり装着を続けられなかったりすれば目標には届きません。自分の生活に無理なく収まる形を選ぶことが、結果的に近道になります。
自分の条件でどの方法が現実的かは、口の中の状態とあわせて相談すると具体的になります。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
費用の考え方
費用は方法によって形が違うため、金額だけを横に並べても比較になりません。
医院での施術は1回あたりの金額で示されることが多く、相場は1回2万〜5万円程度が目安です。自宅で行う方法は、マウスピースの作製と初回分の薬剤を合わせて2万〜5万円程度が目安です。併用する形では5万〜10万円程度とされています。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。本記事で示す金額はいずれも一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
大切なのは、この金額が「目標に届くまでの総額」ではないという点です。医院での施術なら必要な回数を掛ける必要があり、自宅で行う方法なら続ける月数の分だけ薬剤の費用が加わります。総額のそろえ方はホワイトニングの値段はいくら?で整理しています。
選んだあとに確認しておくこと
方向が決まったら、始める前の準備です。
まず、目標の白さを決めます。シェードガイドで現在地を確認し、どこを目指すかを共有しておくと、進み具合を判断できるようになります。
次に、むし歯や歯周病があれば治療を先に済ませます。あわせてクリーニングで表面の着色や歯石を落としておくと、薬剤が均一に作用しやすくなります。
しみやすさがある方は、そのことを最初に伝えておきます。薬剤や作用時間の調整につながるので、進め方が変わってきます。
自分の歯だとどの方法が現実的か、目標にどこまで近づけるかは診察で確認できます。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
ホワイトニングのおすすめに関するよくある質問
どの方法が向いているか自分で判断できますか
期限・通える頻度・予算といった条件は自分で決められます。一方、目標にどこまで近づけるか、反応しにくい歯質かどうかは診察でしか分かりません。条件を整理したうえで相談すると、話が早く進みます。
途中で方法を変えられますか
変更できる場合があります。自宅で続けていて変化がゆるやかなときに医院での施術を加える、といった進め方です。ただし薬剤の使用状況によって間隔をあける必要があるため、独断で切り替えずに相談してください。
市販品から始めても意味はありますか
市販品は表面の着色汚れを落とす用途に向いています。歯そのものの黄ばみには届かないため、色を明るくしたい場合の出発点にはなりません。ホワイトニング後の白さを保つケアとして使うと役割が合います。
矯正中はどの方法を選べますか
装置の種類と治療の段階によって選べる範囲が変わります。考え方は矯正中にホワイトニングはできる?で解説しています。担当の歯科医師に確認してください。
まとめ
ホワイトニングのおすすめは、条件によって変わります。「早いならオフィス」といった整理が当てはまらないのは、選択を決めるのが目的だけではないからです。
期限・通える頻度・目標の白さ・しみやすさ・予算の形という5つに答えていくと、自分の条件が形になります。条件が衝突したときは、続けられるかどうかを優先すると無理がありません。目標にどこまで近づけるかは口の中を診てもらわないと分からないので、条件を整理したうえで相談してみてください。
東京表参道矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方は来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

