次にいつやればいいのかが分からない。そう思って目安を確かめても、「2〜3ヶ月に1回」とあったり「半年から1年に1回」とあったりして、予定に落とし込めない。そんな状態で止まっている方は少なくありません。
数字に幅があるのは、書かれている頻度が同じ場面の話ではないからです。ホワイトニングの頻度は、目標に届くまでの段階と、届いたあとを保つ段階とで別物になります。必要な間隔は一桁違うため、この2つを混ぜて読むと自分の予定が組めません。ここでは段階ごとの間隔と、自分に合う間隔の決め方を見ていきます。
頻度は2つの段階で別物になる
最初に全体像を示します。ホワイトニングの進み方は、次の2つの段階に分かれます。
| 段階 | 目的 | 間隔の考え方 | 続く期間 |
|---|---|---|---|
| 第1段階:目標に届くまで | 今の色から目標の白さへ近づける | 短い間隔で集中して行う | 数週間〜数ヶ月 |
| 第2段階:届いたあとの維持 | 戻ってきた色を戻し直す | 長い間隔で単発的に行う | 続けるかぎり |
第1段階は、目標に向かって進んでいる期間です。この時期は間隔を詰めて行います。第2段階は、届いた白さが少しずつ戻ってくるのを、ときどき戻し直す期間です。こちらは間隔が大きくあきます。
頻度の目安として示される数字がばらつくのは、多くの場合この2つが区別されずに並んでいるためです。自分が今どちらの段階にいるのかが決まれば、当てはめるべき数字も絞られます。
自分がどちらの段階にいるか
境目になるのは、目標の白さに届いたかどうかです。ここは感覚では判断しにくいので、基準を用意しておきます。
開始前にシェードガイドで記録した色と、今の色を見比べる。あるいは開始前に撮っておいた写真と比べる。この2つが判断の材料です。目標として設定した色に届いていれば第2段階、まだ距離があれば第1段階です。
目標を決めずに始めた場合は、この判断ができません。その場合はいったん診察で現在地を確認し、どこを目指すかを決めるところから始めます。終わりを決めるのは経過した期間ではなく、設定した目標のほうです。
第1段階 ― 目標に届くまでの間隔
目標に届くまでの間隔は、選んでいる方法によって考え方が変わります。ここは押さえておきたい部分です。
医院で施術を受ける場合
医院で行う方法は、1〜2週間に1回の間隔で複数回という進め方が一般的とされています。1回で目標に届くことは多くないため、間隔をあけながら繰り返していきます。
回数は、もとの歯の色と目標によって変わります。何回で終わるのかという見通しについては、オフィスホワイトニングとは?で必要な回数の決まり方を扱っています。
自宅で行う場合
自宅で行う方法は、考え方が逆になります。間隔をあけるのではなく、連続させる進め方です。毎日、あるいは週に4日以上のペースで、2週間程度を1つのまとまりとして続けます。
低い濃度の薬剤を長時間かけて作用させる設計なので、間を空けると積み上がりません。1日ごとの変化がわずかなぶん、続けることで結果が出る方法だからです。開始から維持までの流れはホームホワイトニングとは?で、毎日の進め方はホームホワイトニングのやり方で扱っています。
医院と自宅で頻度の考え方が逆になる
ここが混乱しやすい点です。医院で行う方法はあけて繰り返す、自宅で行う方法は連続させて1つのまとまりにする。同じ「ホワイトニングの頻度」でも、方法が違えば示している内容が違います。
併用する形では、この2つが同時に進みます。自宅でのケアを続けながら、医院での施術を間隔をあけて受けるという組み合わせです。
なぜ間隔をあける必要があるのか
医院で行う方法で間隔をあけるのには、理由があります。ここが分かっていないと、早く終わらせたい気持ちから詰めて行いたくなります。
理由の1つ目は、歯の状態が戻るのを待つためです。 薬剤が作用したあとの歯は、一時的に表面が乾いたような状態になります。この状態では色素を取り込みやすく、着色を受けやすくなっています。元の状態に戻るまでには時間がかかるため、その間に次を重ねても効率がよくありません。
理由の2つ目は、しみる感覚がおさまるのを待つためです。 薬剤の作用にともなって、冷たいものがしみるように感じられることがあります。多くは一過性ですが、おさまらないうちに次を行うと症状が強く出ます。
そして押さえておきたいのが、詰めて行っても白くなるのが早まるわけではないという点です。薬剤が一度に作用する量には限りがあるため、間隔を縮めても進み方は変わりません。増えるのは負担のほうです。
指示された間隔や装着時間を守らずに続けた場合、しみる感覚が強く出て、歯の神経の処置が必要になる場合があるとされています。早く終わらせたいときほど、自己判断で詰めずに相談してください。
自分の場合にどれくらいの間隔が適切かは、歯の状態を見て決まります。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
第2段階 ― 維持の間隔はなぜ幅があるのか
目標に届いたあとの間隔について、示される数字は「2〜3ヶ月に1回」から「1年に1回」まで大きく幅があります。この幅には理由が2つあります。
1つ目は、どこまでの白さを保ちたいかという水準の違いです。 到達した白さをできるだけ保ちたいなら、少し戻った時点で戻し直すことになるので間隔は短くなります。一方、始める前より明るければよいという水準なら、かなり戻ってから行えばよいので間隔は長くなります。同じ人でも、目指す水準を変えれば必要な頻度が変わります。
2つ目は、色が戻る速さに個人差があることです。 戻る速さを左右するのは、主に生活習慣です。
着色の原因になるのは、色素を多く含む飲食物です。コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・チョコレートなどが挙げられます。加えて、お茶に含まれるタンニンのように、歯の表面に色素を留まらせやすい成分もあります。これらを口にする機会が多いほど、着色は早く積み上がります。
回数と、口の中に留まる時間の両方が関わる点も押さえておきたいところです。同じ1杯でも、一気に飲む場合と時間をかけて少しずつ飲む場合とでは、歯に触れている時間が変わります。仕事中にコーヒーを置いて少しずつ飲む習慣は、着色を受けやすい形といえます。
喫煙の習慣がある場合、ヤニによる着色が加わるため戻りはさらに早くなります。そして加齢による象牙質の色の変化も、時間をかけて重なっていきます。
これらが重なると、同じ方法を同じ回数受けていても、必要な間隔は人によって数倍変わります。
持続の目安としては、医院で行う方法が数ヶ月から半年程度、自宅で行う方法が半年から1年程度とされています。ただしこれは平均的な話であり、生活習慣によって前後します。
つまり、維持の間隔はカレンダー上の一律の月数で決めるものではありません。自分の色がどれくらいの速さで戻るかを見て決めるものです。1回目の維持までの期間が分かれば、2回目以降の見通しが立ちます。
色が戻る仕組みと、戻り方を緩やかにする方法についてはホームホワイトニングの効果はどこまで?で扱っています。
自分の間隔をどう決めるか
一律の数字が使えないとなると、自分でどう判断すればよいのか。手がかりを挙げます。
まず、開始前の色を記録しておきます。 シェードガイドで確認してもらう、あるいは同じ条件で写真を撮っておく。比較の基準がないと、戻っているのかどうかを判断できません。鏡を毎日見ていると、少しずつの変化は認識しにくいものです。
次に、完全に戻ってから動くのではなく、気になり始めた時点で相談します。 大きく戻ってから戻し直すより、少し戻った段階のほうが短期間で済むことが多くなります。結果として負担も費用も抑えられます。
そして、生活習慣が変わったら間隔も見直します。 仕事が変わってコーヒーの量が増えた、外食が増えたといった変化があれば、戻る速さも変わります。前回と同じ間隔が当てはまらなくなることがあります。
なお、自宅で行う方法を選んでいる場合、マウスピースを持っていれば薬剤を追加するだけで再開できます。作り直しから始める必要がないため、維持の局面では動きやすい形です。
自分の色の戻り方に合った間隔は、診察で相談すると具体的になります。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
費用は毎回同じだけかかるのか
維持のたびに最初と同じ費用がかかるのかは、気になるところだと思います。
医院で行う方法の場合、維持は初回より少ない回数で済むことが多くなります。目標まで複数回かけた場合でも、戻し直しは1回で足りることがあるためです。かかるのはその分です。
自宅で行う方法の場合、マウスピースはすでに持っているので、追加でかかるのは薬剤の費用だけです。ここが維持の局面での違いです。
一般的な目安としては、医院で行う施術が1回2万〜5万円程度です。自宅で行う方法はマウスピースの作製と初回分の薬剤を合わせて2万〜5万円程度とされています。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。本記事で示す金額はいずれも一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
長い目で見た費用の考え方はホワイトニングの値段はいくら?で整理しています。
ホワイトニングの頻度に関するよくある質問
毎日続けても大丈夫ですか
方法によって答えが変わります。自宅で行う方法は毎日続けることが前提の設計なので、指示された装着時間を守るかぎり問題ありません。医院で行う方法は1回ごとの作用が強いため、間隔をあけて行います。どちらの場合も、指示された範囲を超えて続けることは避けてください。
間隔をあけすぎるとやり直しになりますか
一からやり直しになるわけではありません。色は元の状態に近づいていきますが、始める前より濃くなることはないためです。ただし大きく戻ってから再開すると、そのぶん回数や期間が必要です。気になり始めた時点で相談するほうが負担は軽くなります。
しみているときは間隔をあけたほうがいいですか
その通りです。しみる感覚が残っているうちに次を重ねると、症状が強く出ます。おさまるまで待つか、装着時間を短くするといった調整をします。まず中断したうえで、状況を伝えてください。抑える薬剤を併用する方法もあります。
医院で行う方法と自宅で行う方法を交互にしてもいいですか
組み合わせる進め方はありますが、間隔の設計が変わります。薬剤の使用状況によってあけるべき期間が変わるため、自己判断で切り替えず、計画として相談してください。両方を計画的に組み合わせる形についてはデュアルホワイトニングとは?で扱っています。
まとめ
ホワイトニングの頻度は、目標に届くまでと届いたあとで別物になります。到達までは医院なら1〜2週間に1回の間隔で複数回、自宅なら毎日から週4日以上を2週間程度続けて1つのまとまりとします。維持の段階では間隔が数ヶ月単位に広がります。
間隔をあける理由は、薬剤が作用したあとの歯の状態が戻るのを待つためと、しみる感覚がおさまるのを待つためです。詰めて行っても白くなるのが早まるわけではないので、自己判断で縮めないでください。
維持の間隔に幅があるのは、保ちたい白さの水準と、色が戻る速さの個人差によるものです。一律の月数を当てはめるのではなく、自分の色がどう戻るかを記録しながら決めていくほうが、無理のない形になります。
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

