施術のあとに食べられるものとして、うどんはよく名前が挙がります。ところが実際に器が出てくると、つゆの色は思ったより濃いものです。麺は白いのに、これでいいのかと迷います。
うどんが挙がるのには理由があります。ただ、それは麺だけを見た判定です。実際に確認が要るのは、つゆ・具・温度の3つのほうになります。
そして、つゆは選べない場面のほうが多いものです。その場合にできることも含めて整理します。
うどんが挙がるのは「酸」に当たらないから
施術後に避けるものには、性質の違う3つの理由があります。色が濃いこと、酸性であること、刺激になること。この3つにうどんを当てはめると、次のようになります。
| 理由 | うどんの場合 |
|---|---|
| ①色が濃い | 麺は色が薄い。ただしつゆと具は該当しうる |
| ②酸性 | 該当しにくい。ここがうどんの強み |
| ③刺激(熱い・冷たい・辛い) | 温度と薬味が該当しうる |
注目したいのは②です。施術後の口の中は、歯を覆っている膜が一時的に失われた状態にあり、酸の影響を受けやすくなっています。仕組みはホワイトニング後の食事とホワイトニングの仕組みにまとめました。
主食そのものは、どれも②に当たりにくい部類です。ただ、実際の食事では周辺のものが付きます。パンならはさまれたソースやドレッシング、ごはんなら汁物や酢を使った漬物といった具合です。うどんが挙がりやすいのは、麺が色にも酸にも当たりにくいうえに、組み合わさるものが器の中に全部見えているという点もあります。
ただし、繰り返しになりますが、これは麺だけを見た判定です。器の中には、麺以外のものも入っています。
確認が要るのはつゆ・具・温度の3つ
その前に、ひとつ確かめておくことがあります。いまが制限時間の中かどうかです。
目安は、医院で施術を受けた場合が24〜48時間程度、自宅で行う方法が外してから2〜3時間程度です。この時間を過ぎているなら、以下の判定はいりません。通常どおりの食事に戻して差し支えないとされています。
施術から日が経っているのに気をつけ続けている、という状態は珍しくありません。制限は期限のあるもので、ずっと続くものではないという点を先に押さえておきます。
そのうえで、制限時間の中にいる場合を見ていきます。うどんという料理で見ると、3つの理由のうち2つが当てはまる可能性があります。
| 見るところ | どの理由に関わるか |
|---|---|
| つゆ | ①色 |
| 具(トッピング) | ①色、③辛味 |
| 温度 | ③刺激 |
つまり「うどんだから安全」ではなく、「この一杯はどうか」で見ることになります。順に確認していきます。
つゆ ― 色は製法で変わる
つゆの色は、ベースに使われるしょうゆで大きく変わります。
- 濃口しょうゆをベースにしたつゆ … 色が濃くなります。関東風と呼ばれる形がこちらです
- 薄口しょうゆや白だしをベースにしたつゆ … 色が薄くなります。関西風と呼ばれる形が近い部類です
ここで注意しておきたい点があります。「薄口」は色が薄いという意味であって、味が薄いという意味ではありません。塩分については濃口より高い場合もあります。ここでの判定はあくまで色についてのものです。
つゆについては、器の中を見れば判断できます。色の判定のなかでは、見た目でそのまま分かる数少ない項目です。
問題は、その色を選べる場面が多くないことです。
判定の大半は、注文の時点で決まる
ここで順序を整理しておくと、判断が楽になります。
つゆの色は、器が来るまで分かりません。ところが、確認が要る3つのうち、注文の時点で選べるものがあります。
| 見るところ | 注文の時点で | 器が来てから |
|---|---|---|
| つゆ | 形(かけ・ぶっかけ・つけ)は選べる | 浸す時間と飲む量を調整できる |
| 具 | 選べる | 外せるものは外せる |
| 温度 | 温かいか冷たいかを選べる | 少し置いて冷ませる |
つまり、器が来てからできることは限られていて、判断の大半は注文の時点にあります。
とくに効くのが形の選択です。同じつゆでも、麺が浸かった状態で出てくるものと、つゆが別になっているものでは、触れる量が変わります。つけ麺の形が選べるなら、色の面では条件が良くなります。
温度も注文で選べます。しみる感覚が出ている場合は、ここで熱すぎるものと冷たすぎるものを避けられます。
つゆを選べないときにできること
店で出てきたもの、社員食堂のもの、家にある買い置きのつゆ。「色の薄いつゆを選ぶ」という助言は、選択肢が手元にある場合にしか使えません。
選べない場合は、色を変えるのではなく、触れる量のほうを動かします。
つゆを別の器に取る。 取り分けられる器があれば、麺をつけて食べる形にできます。かかっている状態のものは外せませんが、別になっていれば量を調整できる、という考え方です。この見方はホワイトニング後の食事をコンビニで選ぶでも扱いました。
麺を長く浸さない。 すくったらすぐ口へ運びます。器の中で麺を泳がせている時間が短いほど、麺が持ち上げるつゆの量は減ります。
汁を飲み干さない。 飲む量が減れば、口の中で触れる量も減ります。
食後に口をゆすぐ。 水があれば、食べ終わってすぐにゆすぎます。
これらは「やれば問題なくなる」という話ではありません。触れる量を減らすという考え方です。選べない場面では、色ではなく量のほうを動かせます。
具 ― 判定が要るのはトッピングのほう
具は、つゆと違って選べる場面が多くあります。実際の調整はここでできます。
| 色が濃い側 | 色が薄い側 |
|---|---|
| カレー、きつね(油揚げの煮汁)、わかめ、肉のたれ、そぼろ、天つゆ | 卵、ねぎ、大根おろし、かまぼこ、とろろ、揚げ玉 |
カレーうどんは①がはっきり当たります。色の濃さという点では、うどんという形をしていても別の料理として扱うほうが実際的です。
きつねは、油揚げそのものより煮汁の色を見ます。甘辛く煮含めたものは色が濃く、つゆにも溶け出します。
天ぷらは、衣そのものの色は薄い部類です。ただし天つゆに浸すと①に触れます。塩で食べる形なら、色の面では条件が変わります。
七味などの辛味は③に当たります。しみる感覚が出ている場合は、量を控えるか外すほうが無難です。
麺とつゆが決まっていても、具は変えられることが多いものです。ここで条件を整えるほうが、現実的な調整になります。
温度 ― 熱いも冷たいも理由3に当たる
③(刺激)が該当するのは、しみる感覚が出ているあいだです。
このとき見落とされやすいのが、熱いうどんだけでなく、冷やしうどんも該当するという点です。③は温度差そのものが関わるので、冷たい側も同じように刺激になります。
条件としては、ぬるめがもっとも穏やかです。熱いものを少し置いてから食べる、冷やしうどんなら氷を入れないといった調整で、該当する度合いは下がります。
一方、しみる感覚が出ていなければ、温度そのものが問題になることは多くありません。①(色)のほうを見れば足ります。
しみる感覚は施術当日から翌日にかけて出やすく、24〜48時間程度でおさまることが多いとされます。仕組みと段階ごとの対処はホワイトニングの知覚過敏にまとめています。
この判定はうどん以外にも使える
ここまでの見方は、うどんに限った話ではありません。「色の薄い主食+色のついた汁」という組み合わせは、他にもたくさんあります。
| 料理 | どこを見るか |
|---|---|
| そば | 麺自体に色があります。つゆも濃い場合が多く、うどんより条件は厳しい部類です |
| ラーメン | スープの色を見ます。しょうゆ系・みそ系は濃く、塩系は薄い部類です |
| お茶漬け | かけるお茶の色を見ます。緑茶にはタンニンが含まれ、着色に関わります |
| 雑炊・お粥 | だしの色を見ます。白い見た目でも、しょうゆが入れば色は乗ります |
見る場所はどれも同じで、主食ではなく汁のほうです。うどんで身についた判定は、そのまま他の料理に転用できます。
同じ考え方をコンビニの棚に当てる場合はホワイトニング後の食事をコンビニで選ぶにまとめました。
費用の考え方と、守れなかった場合
ここで、色の濃いものを口にしてしまった場合の話をしておきます。1回の食事で、それまでの施術が無駄になることはありません。
ただ、着色が乗った状態から再開すると、その分を落とすところが出発点になります。目標の明るさに届くまでの回数が伸びれば、費用もそこに乗ります。施術の費用は、一般的な目安として医院で行う方法が1回2万円から5万円程度、自宅で行う方法が2万円から5万円程度です。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。本記事で示す金額はいずれも一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
制限は守らなければならない決まりというより、回数と費用に効いてくる要素だと考えると分かりやすくなります。守れない日があっても、次の1回から戻せば済みます。回数と間隔の考え方はホワイトニングの頻度に、費用の全体像はホワイトニングの値段にまとめました。
自分の場合に何回くらいかかりそうかは、現在の状態と目標を見てもらうと具体的な数字が出ます。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
制限がかかる時間から逆算する
最後に、判断の場面そのものを減らす方法を書いておきます。
制限時間の目安は、医院で施術を受けた場合が24〜48時間程度、自宅で行う方法が外してから2〜3時間程度です。
自宅で行う方法なら、この差が使えます。昼にうどんを食べる予定があるなら、装着は夜に寄せる。そうすれば、その日の食事は制限にかかりません。毎日続ける方法なので、この時間割を先に決めておくと、そのつど迷わずに済みます。
医院で施術を受ける場合も、時間帯を選べるなら夕方に寄せる方法があります。夕食が主な対象になり、そのあとは就寝までの時間で消化できます。
自宅で行う方法の時間の使い方はホームホワイトニングとはにまとめています。医院で行う方法の進み方はオフィスホワイトニングとは、制限の理由と時間の根拠はホワイトニング後の食事のほうです。
施術の時間帯をどこに置けるかは、通える曜日や時間を伝えると具体的に組めます。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
ホワイトニング後のうどんに関するよくある質問
つゆを飲まなければ大丈夫ですか
飲む量が減れば、口の中で触れる量も減ります。ただ、麺がつゆを持ち上げるため、飲まなくても触れることは触れます。つけ麺の形にする、麺を長く浸さないといった対応と合わせると、量はさらに下がります。
そばはうどんより着色しやすいですか
そばは麺自体に色があり、つゆも濃い場合が多いため、色という点ではうどんより条件が厳しい部類です。ただし、そばもつゆの色や具によって変わります。判定のしかたは同じで、主食よりも汁のほうを見ます。
カレーうどんはどれくらい避けたほうがいいですか
色という点では、はっきり①に当たる部類です。制限時間のあいだは、うどんという形をしていても別の料理として扱うほうが実際的です。制限時間を過ぎてからであれば、通常どおりで差し支えありません。着色が積み重なるとどうなるかは歯の黄ばみを取る方法で扱っています。
食べてしまったあとにできることはありますか
水で口をゆすぐのが、手早く済む対応です。ゆすぐことで、口の中に残った色のもとを流せます。施術後の歯の表面は膜が失われた状態にあるため、直後に強くみがくよりは、まずゆすぐほうが穏やかに済みます。1回の食事で施術が無駄になることはないので、そこで計画を止める必要はありません。
まとめ
ホワイトニング後の食事としてうどんが挙がるのは、麺そのものが色にも酸にも当たりにくいためです。組み合わさるものが器の中に全部見えている点も、判定しやすさにつながっています。
ただし、それは麺だけを見た判定です。実際に確認が要るのは、つゆ・具・温度の3つのほうになります。
そして、判断の大半は注文の時点にあります。つゆの形、具、温度は、器が来る前に選べるものです。器が来てからできるのは、浸す時間と飲む量を減らすことくらいに限られます。
とくに調整しやすいのが具です。色の濃い側と薄い側を分けておけば、麺とつゆが決まっていても条件を整えられます。温度が効いてくるのは、しみる感覚が出ている場合です。熱いだけでなく、冷たい側も同じように該当します。
この見方は、そば・ラーメン・お茶漬けのような「色の薄い主食+色のついた汁」の組み合わせにもそのまま使えます。
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

