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ホワイトニングの失敗と呼ばれるものは3つに分かれる|時間・位置・境界で見分ける方法を中立解説

施術のあとで歯にムラや白い斑点が見えると、取り返しのつかないことをしたのではないかと感じます。元に戻るのか、このままなのか。判断がつかないまま鏡を見る回数だけが増えていきます。

先に結論を書いておくと、失敗と呼ばれている状態のうち、施術が新しく作ったものは限られます。多くは時間で戻るか、もともとあったものが見えるようになったかのどちらかです。

見分けるのに必要なのは3つだけです。時間、位置、境界。この3つで、待つのか、診てもらうのか、直すのかが決まります。

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目次

「失敗した」と感じる状態は3つに分かれる

施術後に問題を感じる状態は、次の3つに整理できます。次にすることが違うので、区別する意味があります。

区分内容次にすること
①時間で戻るもの施術直後の白濁、歯ぐきの一時的な白っぽさ待つ
②もともとあったものが見えるようになったもの白い斑点、人工物との差、特定の歯だけ暗い診てもらう
③条件がずれたもの薬剤が接していない面、マウスピースが合っていない直す

ここで押さえておきたいのが②の性質です。白い斑点や人工物との色の差は、施術が新しく作ったものではありません。周囲の歯が明るくなったことで、もとからあった差が相対的に目立つようになったものです。

施術が実際に作るのは①と③で、そのうち①は時間で戻ります。

なお、「ムラがある」のではなく「そもそも変化が見えない」という状態は、別の話になります。その場合はホームホワイトニングで白くならないときのほうが答えに近くなります。

見分けるのは「時間・位置・境界」の3つ

自分の状態がどれに当たるかは、次の3点で絞れます。

見る点①時間で戻るもの②もともとあったもの③条件がずれたもの
時間数時間から48時間で変わる変わらない変わらない
位置見るたびに一定しない毎回同じ場所薬剤が届きにくい場所
境界ぼんやりしているはっきりしている面や帯として出る

時間がもっとも分かりやすい手がかりです。施術直後に見えた白濁が、翌日には消えている。この動きがあれば①です。

位置は、見るたびに同じ場所にあるかどうか。日によって見え方が変わるなら①、同じ歯の同じ場所にあり続けるなら②の可能性が上がります。

境界は、白い部分と周囲の境目です。境目がはっきりして輪郭が読み取れるものは②の特徴、ぼんやりと広がっているものは①の特徴とされます。

判定にあたっては、施術直後の状態で結論を出さないことが前提になります。落ち着くまでの時間を置いてから見ます。記録があると比較が楽になります。同じ場所、同じ明るさ、同じ角度で撮っておくと、日ごとの見え方の差に振り回されずに済みます。

①時間で戻るもの

もっとも多い区分です。まずここに当たるかどうかを確かめます。

施術の直後は、光の乱反射と歯の乾燥によって、実際の色より白く見える状態になります。この見え方は数時間から数日かけて落ち着いていきます。仕組みはホワイトニングの仕組みにまとめました。

このとき、歯の全体が均一に白く見えるとは限りません。部分的に強く白く見え、まだらな印象になることがあります。乾燥の進み方が場所によって違うためで、水分が戻るにつれて、差は薄れていきます。

歯ぐきについても同じ部類の反応があります。薬剤が触れた部分が一時的に白っぽくなったり、刺激を感じたりすることがあります。これも時間の経過とともにおさまる部類とされています。

よく見られる形のひとつに、歯ぐきぎわや歯の先端に沿って、帯のように白く見えるというものがあります。斑点のように点で出るのではなく、線や面として広がる見え方です。

この帯状の白さについては、時間で戻る場合と、そうでない場合の両方があります。名前で判断するのではなく、同じ3つの軸に当てて確かめるほうが確実です。48時間のあいだに薄れていくなら①、位置が変わらず境界がはっきりしたまま残るなら②を見ます。

目安としては、数時間から48時間のあいだに変化があるかどうかを見ます。この時間内で薄れていくなら①です。逆に、48時間を過ぎても同じ状態で残っている場合は①ではありません。②か③のほうを見ます。

なお、大事な予定の直前に施術を入れると、この「落ち着くまでの時間」が取れません。日程がある場合の組み方はブライダルホワイトニングで扱っています。

②もともとあったものが見えるようになったもの

48時間を過ぎても変わらず、位置も一定している場合はここを見ます。

白い斑点(ホワイトスポット)

歯の表面に、境界のはっきりした白い斑点が見えることがあります。

この斑点について知っておきたいのは、ホワイトニングが新しく作るものではないことが多いという点です。もとから歯にあった白濁が、周囲が明るくなったことで相対的に目立つようになった、というのが実際の経過になります。施術前は周囲との差が小さく、気づかなかっただけ、という経過をたどります。

見え方の特徴は、位置が変わらないこと、境界がはっきりしていることの2つです。

ただし、ここで止めずに確認しておきたいことがあります。白い斑点は、初期のむし歯によるものや、歯の外傷によるものである場合があります。見た目だけでこの区別をつけるのは自分では難しく、確認してもらう必要があります。むし歯とホワイトニングの順番については虫歯があるとホワイトニングはできない?にまとめています。

施術を続けることで目立ちにくくなる場合もあるとされますが、そう決まっているわけではありません。まず何であるかを確かめるのが順番です。

人工物との色の差

詰め物、被せ物、差し歯、インプラントは、歯を明るくする薬剤では色が変わりません。素材そのものの色だからです。

そのため、周囲の歯が明るくなるほど、人工物との差は目立つ方向に動きます。施術前は自然に見えていたものが、施術後に浮いて見える、という形です。この点はホワイトニングのデメリットでも扱いました。

特定の歯だけ暗いまま

1本だけが周囲より暗い場合、その歯に固有の理由があることが多くなります。神経を失った歯のように、変色の場所が違うものがこれに当たります。この切り分けはホームホワイトニングで白くならないときで詳しく扱っています。

②に当たるものは、施術が原因ではありません。ただし、見え方として施術後に生じているのは事実です。相談してよい内容ですし、次にどうするかの選択肢もあります。

このとき覚えておくと役に立つのが、順番です。前歯に人工物があり、色を合わせ直すことを考える場合、合わせる作業はホワイトニングのあとに行います。先に人工物の色を決めてしまうと、周囲の歯が明るくなったあとで、また差が出てしまうためです。この順番は、施術を始める前の段階から確認しておく内容になります。

③条件がずれたもの ― 直せる

薬剤が歯面に均一に接していなかった場合、その部分だけ変化が乗りません。自宅で行う方法で起きやすい部類です。

確認する場所は次のとおりです。

  • ジェルの量が少ない、または気泡が入っている。 接していない面には作用しません
  • マウスピースが合っていない。 変形している、作製から時間が経って歯の位置が変わっている、といった場合にすき間ができます
  • 歯の縁や歯間側。 もともと薬剤が届きにくく、差が出やすい場所です
  • 歯並び。 重なりの強い部分では、薬剤の届き方に差が出ることがあります

この区分は直せます。工程ごとの意味はホームホワイトニングのやり方に、ジェルの扱いはホームホワイトニングのジェルとはにまとめています。

ここで注意しておきたいのは、ムラを埋めようとして、自分の判断で量や時間を増やさないことです。薬剤の濃度と装着時間は組み合わせで設計されているため、片方を動かすと、しみる感覚が強く出る方向にはたらきます。ムラが気になる場合は、条件を強めるのではなく状態を見てもらうほうが早く片づきます。

しみる感覚を「失敗」と受け取る場合

見た目ではなく、しみる感覚を問題と感じている場合もあります。

しみる感覚は、施術当日から翌日にかけて出やすく、24〜48時間程度でおさまることが多いとされます。歯が傷んだために起きているのではなく、薬剤の作用によって刺激が伝わりやすくなっている状態です。

仕組みと段階ごとの対処はホワイトニングの知覚過敏に、痛む場所による切り分けはホワイトニングが痛いときにまとめています。続く場合や強い場合は、我慢せずに相談してよい内容です。

費用の考え方

区分によって、この先にかかる費用が変わります。

  • … 時間で戻るものなので、追加の費用はかかりません
  • … 使い方を直せば、同じ計画のまま進みます
  • … 何であるかによって次の対応が変わるため、まず確認してもらう段階です

施術そのものの費用は、一般的な目安として医院で行う方法が1回2万円から5万円程度、自宅で行う方法が2万円から5万円程度です。両方を組み合わせる形は5万円から10万円程度とされます。

※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。本記事で示す金額はいずれも一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。

・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります

・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります

・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

区分を確かめないまま施術を追加すると、②に当たる部分には変化が乗らないまま費用だけが積み上がります。先に何であるかを確かめるほうが、結果として費用は抑えられます。費用の全体像はホワイトニングの値段にまとめました。

自分の状態がどの区分に当たるかは、見てもらうと判定できます。オフィスホワイトニングの詳細はこちら

診てもらう目安

次のいずれかに当たる場合は、確認してもらう段階です。

  • 白い斑点の境界がはっきりしていて、位置が変わらない
  • 48時間を過ぎても白濁が薄れない
  • しみる感覚や痛みが続いている、または強くなっている
  • 歯ぐきの症状が続いている
  • マウスピースが浮く、外れやすいなど、合っていないと感じる

このうち白い斑点については、むし歯や外傷による可能性を確かめる意味があります。見た目だけでは区別できないため、早いほうが対応の幅が残ります。

伝え方について迷う場合もあります。クレームとして伝える必要はありません。「何が起きているのかを確認したい」という形で問題なく、実際にその確認が次の判断につながります。

伝える内容を整理しておくと話が早く進みます。いつから見えているか、どの歯のどこか、施術からどれくらい経っているか。記録の写真があれば、それも一緒に見てもらえます。

いまの状態を伝えて、待つのか、対処するのかを決める段階です。オフィスホワイトニングの詳細はこちら

ホワイトニングの失敗に関するよくある質問

白い斑点は自分で消せますか

自分で消す方法はありません。市販のもので削る、こするといった対応は、歯の表面を傷める方向にはたらきます。まず、その斑点が何であるかを確かめるのが順番です。もともとあった白濁なのか、初期のむし歯によるものなのかで、対応はまったく変わります。

ムラが出たらもう続けないほうがいいですか

区分によります。時間で戻るものなら、落ち着くのを待ってから判断します。条件がずれているだけなら、直して続けられます。もともとあったものが目立っている場合は、続けるかどうかを含めて相談する段階です。いずれにしても、自己判断で条件を強めて続けるのは避けます。

施術前の状態に戻せますか

色は時間とともに戻っていくため、明るくなった分については徐々に元の方向へ動きます。ただし、②に当たるもの(もともとあった白濁や人工物との差)は、周囲が戻れば目立ちにくくなる、という関係になります。何を「戻す」ことを望んでいるのかによって、答えは変わります。

施術を受けた医院に相談しづらいのですが

確認のために行く、という使い方で構いません。施術後の見え方について尋ねるのは、その医院にとっても必要な情報です。伝えにくい場合は、症状を時系列で書き出して渡す形でも進みます。期待とのズレという観点からの整理はホワイトニングの後悔にまとめています。

まとめ

施術後にムラや白い斑点が見えたとき、失敗と呼ばれている状態は3つに分かれます。時間で戻るもの、もともとあったものが見えるようになったもの、条件がずれたものです。

見分けるのは時間・位置・境界の3つで足ります。数時間から48時間で変わるなら時間で戻るものです。位置が一定して境界がはっきりしているならもともとあったもの、薬剤が届きにくい場所に出ているなら条件のずれになります。

白い斑点については、ホワイトニングが新しく作ったものではないことが多い一方で、初期のむし歯や外傷による場合もあります。見た目だけでは区別できないため、確認してもらう意味があります。

区分が分かれば、待つ・診てもらう・直すのどれかが決まります。分からないまま施術を追加すると、変化が乗らない部分に費用が積み上がります。


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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります


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